名探偵明智元一郎vs怪人二十面相 秘宝「虎徹の涙」編

 
配役
 明智・・堺雅人
 文代夫人・・鈴木砂羽
 小林少年・・浅利くん(周平
 源さん・・小林隆
 山本警部・・山本耕史
 斎藤始・・おだぎりじょー
   総司・・藤原竜也
 伊東医師・・谷原章介

第1回 シーン1  明智事務所

明智、ベージュのチェックの肩幅の狭いスーツに、チョッキ(ベストではない
紫のネクタイを文代夫人にチェックされる
「また曲がってるやないのぉ、ほんま洋服に関心がないんやから」
夢二風のヘアスタイルに和服の文代夫人が笑う
「僕が色の組み合わせを想像できない性分だと、君もわかってるじゃないか」
「そやけど、ほっとけば黒しか着ないし。困ったお人やわー」
「うむ、そろそろくるはずだが」懐中時計を見ながら明智がつぶやく

ドアがばーんと蹴りあけられる

「待たせたな」
「警部はん、普通に開けてもらわんと、扉壊れてしまいます」文代がにらむ
「そんな顔したら、せっかくの美女が台無しだぜ」警部、文代の肩に手を回す
「山本警部、人の妻に馴れ馴れしく触れないでいただきたい」ぺしっと手をどける明智
「あ、源さん、おれ珈琲、砂糖なしでミルク入れてくれ」警部、椅子にしれっと座る
「ちゃんと入れておきました。警部の好みはわかっております」
「さすが源さん、できるな(にやり」

「で、至急の用件とはなんですか」明智が上目遣いで警部を覗き込む
「あ、それだ、実は麻布にある、斎藤家って知ってるか?」
「たしか江戸時代から続く老舗の骨董店の主人の家ですね。
当主の斎藤始氏はあの新撰組にいた斎藤一の子孫だとか」
「さすが物知り明智だな。詳しいぜ。で、その斎藤家に代々伝わる秘宝の「虎徹の涙」を
あの怪人二十面相が狙っているんだ」

「え!あの二十面相ですか?」いつの間にか部屋に入っていた小林少年が叫んだ。
「始氏に、虎徹の涙をいただくと手紙がきた。見つけたのは始の孫の総司だ。
始氏は体が悪くて医者の伊東という男が付き添っている。名医らしい」

「その虎徹の涙って?」小林少年が目を輝かす
「それが、代々当主しか見ることができない、秘宝中の秘宝らしい。孫の総司すら見せてもらえないそうだ」
「その手紙を見せてくれませんか?」明智が腕組みしながらいう
「これだ、ふざけてやがるぜ、全く警察をなめてやがる」

「・・こ、これは!!」のぞいた全員が驚愕する
そこには寿司のちらしを切り貼りした文字が並んでいたのだった。 (第2回につづく)


トップに戻る

女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理